いつも通り暮らしていると、急に愛犬に異変が。。。
『グフッ、グフッ』・『フガッフガッ』・『ズー・ズー』と苦しそうにしているワンちゃん。
「これ何!?」と焦ったことはありませんか?
うちのかつおも、初めてその症状が出た時はとっても驚いてあたふたしました。
「病気かな!?」・「どこか悪いのかな!?」と、心配して色々と調べたものです。
今回は、たまに起きる『逆くしゃみ』について解説したいと思います。
逆くしゃみだけでなく、考えられる危険や病気、対処法もお伝えしますので最後までご覧いただけると幸いです。
その逆くしゃみ、実は病気かも・・・。
逆くしゃみとは?
『逆くしゃみ』とは、発作性呼吸と言われているもので、喉の奥にある鼻咽頭尾端部の粘膜に刺激が加わったことによって起きる「連続的吸込み発作性呼吸」のことです。
???
難しくて何を言っているかわかりませんよね。笑
ギュギューっとわかりやすくまとめると、『急にグフッグフッ・ズズズーと音を立てながら、呼吸困難になり超苦しそうな症状』のことだと思ってください。
↑なんとなく言いたいこと伝わりますか?
文だとわかりづらいと思うので、一度動画をご覧ください。
・・・とっても苦しそうじゃないですか!?
見ているのも辛くなります。。『何かの病気ではないか?』と心配になりますよね。
一刻も早く何とかしてあげたいと飼い主さんなら思うはず。
先に結論を言っておくと、
『逆くしゃみは、犬にとって辛いものではない』
ということです。
一体どういうことでしょうか!?
それでは、一緒に逆くしゃみについて勉強していきましょう!
逆くしゃみはなぜ起こるの?
「逆くしゃみ」は鼻孔から空気を急激に、かつ連続的に吸い込む発作性の呼吸のこと。
まるで犬が息を吸いながらくしゃみをしようとしているように見えるので、「逆くしゃみ」と言われているそうです。
私たち人間は、くしゃみをするときは息を吸ってから一気に吐き出しますよね?
その逆のことが起きているイメージです。
さらに、私たち(犬もそうですが)はくしゃみをする時は、目をつむってしまうことが多いですよね?
しかし、逆くしゃみの場合は、目を開いて首を伸ばし、立ち姿勢で行われることが多いようです。
逆くしゃみの原因としては・・・
残念ながら未だ解明されていません。
アレルギーなどにより、悪化しやすいと言われていますが、実際そのアレルゲンを特定することは困難なのだそうで。
その他にも、ウイルス疾患や細菌感染・異物・軟口蓋過長・鼻の奥の筋肉のたるみや鼻孔の狭さなどが影響していると言われていますが、
ほとんどの場合は特発性で起きる現象です。
逆くしゃみを起こしやすい犬種
逆くしゃみは小型犬や短頭種によくみられるます。代表的な犬種としては、
⚪︎トイプードル
⚪︎フレンチ・ブルドック
⚪︎パグ
⚪︎シーズー
⚪︎ペキニーズ
逆くしゃみの対処法
逆くしゃみは、苦しさを伴うものではなく、症状が起こっても数秒〜1分程でおさまります。
何もしなくても、基本的には問題ありません。
しかし、見ていると飼い主側もとても苦しくなるので何か対処をするとしたら、
②鼻に息を吹きかける
③喉元や胸を撫でる
季節ごとの逆くしゃみ
春・秋
春や秋になると逆くしゃみが多くなる場合は、花粉症の可能性も。
犬は人間と違い、鼻や目ではなく皮膚に花粉がつくことでアレルギー反応が出るようになります。
花粉症と診断されたら、花粉飛散が多い時期には散歩を控えましょう。
また、帰宅後のブラッシングも丁寧に。
少しでも花粉を落としてあげたりすることで、逆くしゃみの発症を抑えることできます。
夏・冬
クーラーや暖房によって、空気が乾燥したり低湿度になると症状が出やすいと言われています。
人間と同じで、快適な空間の中にも加湿や温度調整は必須ということですね。
空気が乾燥している時の『おやつ』にも注意して下さい。
ビスケットや乾物などは、逆くしゃみを起こしやすいワンちゃんには控えた方が良いかもしれません。
また、たくさん水を飲める環境を作って、乾燥を防いであげましょう。
朝夕は大分冷え込み、もう冬を感じる季節になりましたね。 おうちで暖房を付け始めている人も多いのではないでしょうか? もちろん、大切なワンちゃんにも「快適に過ごして欲しい」とあったかいお部屋を用意している方も多いはず。 […]
病気の可能性も
冒頭でも、逆くしゃみは病気の可能性は低いとお伝えしましたが、あまりにも頻繁に発作を起こすようであれば病気の可能性を疑いましょう。
歯周病
一見、歯の問題は関連しないように思えますが、
犬の場合は歯周病が原因でくしゃみを伴うことが非常に多いです。特に、上顎の犬歯が原因となります。
逆くしゃみも、歯周病が関わっている可能性があるそうなので普段からお手入れをしてあげましょう。
今回は、管理人docanの独り言シリーズということで毎回恒例の冒頭のご挨拶は抜きにして、だらだらと書きたいと思います📝✨ #少しづつBlogを見てくれている方が増えてきているので、嬉しいアルよ […]
鼻腔内の炎症や腫瘍
感染や腫瘍炎症は、鼻腔内の炎症を引き起こす原因になります。
感染を起こす病原体には細菌や真菌、ウイルスなどがあげられます。
また、クリプトコックスやアスペルギルスという真菌の感染がくしゃみや鼻水を誘発することになります。
一方、ワクチン未接種の子犬期にみられるくしゃみには、犬ジステンパーウイルス感染症やケンネルコフがあり、原因に合わせて抗生物質や抗真菌薬などを使用し改善することが一般的です。
慢性突発性鼻炎
犬の鼻炎とは、鼻の中の粘膜が炎症を起こした状態のことを指します。
飼い主は犬が鼻炎を起こすと、まず鼻汁の増加やくしゃみなどの症状に気がつきます。
鼻炎が慢性化すると、細菌が増殖して膿性の鼻汁になります。抗生剤などで一時的に症状は改善しますが、
多く場合は、他の原因があり二次的に細菌感染が起こっているので、
根本的な鼻炎の原因を解明し治療を行わないと再発を繰り返すことになりかねません。
花粉症
犬の花粉症の主な症状
- 皮膚をかゆがる、発疹
- 身体のあちこちを舐める
- 掻きすぎて、一部の毛が抜けている
- くしゃみ、鼻水
- 目やにが増える
- 目の周りなどの皮膚が赤くなる、目をかくなど
- 咳をする
主な犬の花粉症の症状は、皮膚炎とされています。
かゆみや、皮膚の赤み(炎症)が起きるため、体の一部、または全身を舐めたり掻いたりする症状が現れます。
舐めることで、さらに炎症が広がり悪化しやすいため、できるだけ早く病院で診察することが望ましいでしょう。
気管虚脱
口や鼻から吸いこんだ空気を肺に通すための筒状の気管が、何らかの原因でゆがんだり、押しつぶされることで、呼吸がしづらくなる病気です。
トイ種の発症が多いことから遺伝ともされていますが、原因は不明です。
ガーガーと苦しそうな呼吸や咳をする症状から、よく逆くしゃみと勘違いされやすい厄介な病気です。
素人では、判断がしづらい病気なので、少しでも違和感を覚えたら病院で診察を受けることをお勧めします。
⚪︎逆くしゃみ・・・口を閉じている
⚪︎気管虚脱・・・口が開いている
僧帽弁閉鎖不全症
犬の心臓病ではもっとも発症率の高い病気で、老齢の小型犬の発症が多い心臓病。
心臓の左心房と左心室の間に位置する僧帽弁が、何かの原因で変性し、閉鎖不全が生じるために起こる病気です。
特にマルチーズ、ヨークシャー・テリア、シーズー、キャバリアなどの犬種の発症が多いといわれています。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
突如、発作のように起きる逆くしゃみ。
初めて体験される方は必ず焦ることでしょう。
しかし、落ち着いて状況を見極め対処すれば、特に問題がある症状ではないはず。
頻繁に起こる場合は、病気の可能性もあるので注意して下さい。
未だ、原因が解明されていない『逆くしゃみ』。
もし、人間に起こったら一体どう対応すれば良いのでしょうか?笑
皆さんも、『逆くしゃみ』が起きないよう、お部屋の湿度や食べ物、ストレスには気をつけて下さいね。
本日も最後までご覧いただき、ありがとうございました。